@その1
木村艦長 登録アドレス1,400のメーリングリスト『いそいそフォーラム』をボランティアで主宰。某大手企業のISO9002、ISO14001、QS-9000、ISO/TS16949のシステム担当を経て、現在はBSIジャパンで審査員を目指して修行中。今回は「いそいそフォーラムの木村」の立場でこの企画に参加。 鈴木副長 自動車部品製造会社でマネジメントシステムの設計・運用・改善に従事するとともに、執筆・講演などを通じて情報を発信している。企業内では、環境マネジメントシステムと労働安全衛生マネジメントシステムの全社事務局を担当。また、品質マネジメントシステムの構築に参画する。


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to: 鈴木信吾
from: 木村忠道
subject: 「さて、」

さて、編集部 藤波さんから「9000と14000、どっちが好き?」
という「お題」を頂きましたので、まずは私から考えを述べさせて頂きましょう。

…と言いつつ、動作モードによって答えが変わるお題ですねぇ、こりゃ。
では、まず審査員モードで。(^^)

[審査員モード]
コホン。
私は審査員ですから、
規格そのものに「想い」を入れてニュートラルな姿勢を崩すことの無いように、
日々心がけています。
よって、どちらが好きか? などという質問はハッキリ言って愚問でしょう。
どちらの規格でも私は審査できます。

[規格マニアモード]
俺はなァ、もっともっと強くなりてぇだけなンだよ!
相手が9000だろうが14000だろうがTS16949だろうが、そんなことは構やしねぇ。
まとめて 叩っ斬ってやるからかかってこいっ! 
(と言いつつ、緑色のバンダナを頭に巻く…。)

[SFマニアモード]
人類が生き残る道はただひとつ、
可及的速やかにワープエンジンを開発して他の星系に進出し、
資源の地球外調達を可能とすることです。
ISO14001は、そのために必要な時間を稼ぐための「人類の延命処置」です。
この観点で言うとISO9001には何の意味もありません。
ISO14001に邁進(まいしん)しましょう。

なぁーんてね。(^^)


to: 木村忠道
from: 鈴木信吾
subject: 「拙者は、」

拙者は、受審企業に所属し、9000にも14000にも関わっています。
従って、動作モードによるゆらぎが無い、とは言い切れませんが、
あえて「14000が好き」という立場で考えを述べることとします。

なぜ14000が好きかといえば、そりゃーなんたって、
第一に構造がシンプルで使いやすいからですよ。
PDCAの要点が簡潔に表現されていて、環境だけに留まらず、
マネジメントの押さえ所がエレガントにまとまっているのがヨイですねぇ。
それに比べて9000は、品質保証も目的だから無理もないとは言え、
品質保証のコマカイ要求事項をチマチマ述べつつ、
そのせいもあってかPDCAサイクルがダブルループになっていて、
マネジメントとしては分かりにくいのよね。
それに比べて、14001は流石に「マネジメントシステム」というタイトルを
初めて冠した規格だけの ことはあるって思うわけです。
9000は、14001と比べれば、
マネジメントシステム規格としてはイマイチ消化不良だと思うわけ ですよぉ。
例えば、品質目標の達成度についての詰めも甘いしねぇ。

どちらの規格も「全体的なマネジメントシステムの一部」を規定するものかも知れないけれども、
「全体的なマネジメントシステムの全部」のためのベースキャンプとするには 14001の方が
ふさわしいと思うのであります。


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