@その1

木村艦長。木村艦長。息子さんとニッコリ 木村忠道
登録アドレス1,400のメーリングリスト『いそいそフォーラム』をボランティアで主宰。某大手企業のISO9002、ISO14001、QS-9000、ISO/TS16949のシステム担当を経て、現在はBSIジャパンで審査員を目指して修行中。今回は「いそいそフォーラムの木村」の立場でこの企画に参加。
関サン。峠の飛ばし屋です [今月のゲスト]関伸一
大型インクジェットプリンター、三次元入出力機器などを製造するローランドdg(株)の製造部門の部門長。セル生産方式で有名な「デジタル屋台」の発明者。1998年からの2年間はISO推進事務局としてISO9001/14001の認証取得を果たす。昨年はISOに関する知識を活かし、製造部門長としての業務の傍ら、スリム化を追求した8ページの品質マニュアルを考案し、難なく認証を維持するなど現場現物に即した「使えるシステム」を展開している。
 副長。愛猫とツーショット 鈴木信吾
自動車部品製造会社でマネジメントシステムの設計・運用・改善に従事するとともに、執筆・講演などを通じて情報を発信している。企業内では、環境マネジメントシステムと労働安全衛生マネジメントシステムの全社事務局を担当。また、品質マネジメントシステムの構築に参画する。

to: 関伸一 ; 木村忠道
from: 鈴木信吾
subject: 新スペシャル・ゲスト登場!
鈴木副長
今月のお題は「マネジメントシステム認証とは何か」です。

ちょうど新入社員が入ってくる時期でもありますし、
まずは「ISO」も「マネジメントシステム」も初耳という方にどう説明するか?
という趣向で、シンプルで奥深いお題に挑戦することとしましょう。

ところで、今月もスペシャル・ゲストをお迎えしています。
遠州浜松で大型インクジェットプリンターを製造するローランドDGの製造部長で、
テレビでも紹介される注目のものづくり「デジタル屋台」の生みの親であらせられる関さん(いそいそフォーラムのメンバー)です。

関さんの不常識で非真面目かつ核心を突くマネジメントシステム認証論を楽しみにしています。

では、新入社員にマネジメントシステム認証を説明するとしたら、
ということで、私の案を紹介することにします。

「マネジメントシステム認証」というのは「調理師免許」のようなものだ。
安全な食べ物を作る仕組みや能力があることのあかし(証)にはなるが、
美味い料理が作れるかどうかは、料理人の腕次第なのだ。

to: 木村忠道 ; 鈴木信吾
from: 関伸一
subject: 皆様おはようございます。
セキさん
関@Roland DG です。

私はISO9001の知識をほとんど持っていないが、
認証取得を希望している中小製造業の経営者に向けて説明したらというスタンスで書いてみます。

まずはJIS Q 9001を一通り読んでみて下さい。わかりにくいですよね〜、
モノ造りにあまり係わったことのない方が翻訳しているに違いないと感じられる事と思います。

しかし、この規格は製造業だけでなく全ての業種で使えるようになっていますのでそれは仕方の無いことです。

さて、ではこのわかりにくい規格要求事項をどうやって御社にあてはめて行けば良いのでしょうか。
まずは現状おやりになっている仕事が要求事項のどこに当てはまるのか書き出してみて下さい。

たとえば5.5.1:責任と権限「トップマネジメントは、責任及び権限が定められ、
組織全体に周知されていることを確実にすること」に対して、

「う〜む、社長の私が自ら模造紙に組織図を書いて、
事務所の壁に貼ってあるから、これでいいんじゃな。」

って感じですね。いかがです?
今の御社の状態が全ての要求事項に対して満足していると確信をもてますか?
そういう方はまずいらっしゃらないと思います。
しかし、それは当然であり、しかもそれでいいのです。

では、どうすればいいのでしょう?

ISO9001の要求事項は
「お客様に満足していただける品質の製品を作るための最低限の経営管理方法」を記したものです。
ですから全ての要求事項を満足するような体制や文書を作り、
管理手法を確立する必要があります。
誤解しないで下さいね、身の丈に合ったもので良いんです。
ISO9001の要求事項に縛られてはいけません、あくまで利用するんです。

そうやっていけば御社なりの「品質マネジメントシステム」が出来上がります。
そしてそれを第三者である審査登録機関に審査していただき、直すべきところがあれば直す、
それが認証取得への道なのです。

確かにある程度の費用、時間といった経営資源は必要です。
しかし、認証取得したその暁には御社の経営体力は間違いなく強化されていますし、
その後の品質向上、顧客満足向上、結果的に利益向上の礎が築かれたことが証明されるのです。

to: 鈴木信吾 ; 関伸一
from: 木村忠道
subject: ザ・武士道
木村艦長 関さん、こんなムサクルシイところにお越し頂き、
どうもありがとうございますぅ。(^^)/ ご参加を歓迎しまぁす。

さて、今回のお題は「マネジメントシステム認証とは何か?」ですね。
まずは、私がいそいそフォーラムで長年言い古してきたことをご披露申し上げましょう。

「第三者によるマネジメントシステム認証」なるものが、
ソモソモ二者監査の代替手段として考案されたものであるという歴史的事実に立ち戻って考えると、
以下のひとことで表現できると思います。

マネジメントシステム認証を得るということは、
自分の腹に巻いたダイナマイトの遠隔起爆スイッチを顧客に差し出すことによって、
顧客の信頼を「乞う」ことである。

マネジメントシステム認証を取得していると公言することは即ち、
「私どもは、皆様ご存知のこの"お作法"に沿って自らをマネジメントし、
お客様のご満足を追求します」という「不退転の決意」を述べるのと同じですからね、
裏を返せば「もし"お作法"通りでなければ、
どうか遠慮なく殺してください」と云っているのと同じことです。

時が経つにつれ、なぜかマネジメントシステム規格は
「それを導入する者が、自らの幸せを追求するための道具」に遷移していった様な気がしますが、
私は個人的に「組織がマネジメントシステム認証に取り組むということ」を、
このようにシビアに受け止めています。

こう考えていくと・・・

マネジメントシステム認証は「武士道」への第一歩である

…とも云えそうです。西洋で考案されたマネジメントシステム規格が、
日本のブシドーの精神につながっていく、というのは実に面白いですねぇ。 (^^)